オートモアイ
Auto Moai
1990年―

オートモアイは、モノクロのドローイングやカラーの油彩作品などを製作する日本人アーティストです。
顔のない女性像をベースに非現実的な世界が描かれ、顔のない人と独自の世界観はオートモアイの作品に一貫して表現されるテーマのようです。
オートモアイの描く顔のない人の原点は、集団の中での自己認識がベースにあるようです。他社とのコミュニケーションの中で自分の存在を認識している私たちは、もしそれがなくなってしまうと、自己の存在を確認できなくなってしまう。
そもそも、顔があるのが当たり前、個人として特定できるものがあるのが当たり前の事実に疑問を感じた彼女は、気づいたら顔のない人を描いていたと言います。顔がないことはマイナスの印象を与えますが、逆に顔がなく、単一化された分、それは共感を生みます。
香港で個展が開催されるなど、日本はもとより韓国、ロンドンなどでも展示会に参加し、国境を越え活動の場を広げるアーティストです。