カール・フレッド・ダーメン
Karl Fred Dahmen
1917年−1981年
カール・フレッド・ダーメンは1917年、ドイツ・シュトルベルクに生まれた画家・製図家です。アーヘンの応用美術学校に学び、学校閉鎖後は商業美術の世界での見習いを経てフリーランスのアーティストとして始動しました。初期の作品はドイツのアンフォルメルの概念と強く結びつくもので、特異性と独立性の点でとても刺激的なものでした。シュトルベルク時代のアンフォルメル作品には、生まれ故郷であるシュトルベルクの露天掘りの風景の影響が見られます。
ダーメンは常に自分の身の回りにあるものに目を向けるアーティストであり、「私は風景を描くのではなく作るのだ」をモットーに、非常に本格的な方法を用いて、知覚から得た表現を抽象絵画へと変えていきました。コレクターたちが高く評価している作品は1958年から1964年の間に制作されたもので、特異性と独立性の点で抜きん出ています。
後期の作品は、水平線を特徴としたより繊細でデリケートな絵画的なものとなり、「室内楽」と呼ばれることもあります。また、同時期にモノクロームのドローイングの制作も行っており、こちらにもキャンバス作品と同様、暗号のような略語が使われており、明るく穏やかな仕上がりが特徴的です。
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https://www.karl-fred-dahmen.de/