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ARTIST/ART

キャサリン・プレイデル=ブーヴェリー
Katherine Pleydell-Bouverie
1895年―1985年

キャサリン・プレイデル=ブーヴェリーは現代のイギリスのスタジオ・ポタリーの先駆者として知られる陶芸家です。

1895年にバークシャーのコールズヒルで生まれたプレイデル=ブーヴェリーは、画家ロジャー・フライの描いた陶器を見て陶芸に興味を抱き、ロンドンのセントラルスクールオブアートアンドデザインに入学し陶器を学びました。1923年にパターソン・ギャラリーで開催された展覧会でバーナード・リーチと出会い、彼を説得し生徒として迎え入れられました。その後マイケル・カーデューや松林靏之助、エドガー・スキナー、ジョージ・ダンらの働いていたセント・アイヴスのリーチ工房に入社しました。

1年間の修行を終えてコールズヒルに戻った彼女は、松林靏之助の助けを借りて薪窯を作り、自分の工房を構えました。1928年には 同じく陶芸家のノラ・ブレイデンが加わり、その後8年間に渡り、バーナード・リーチの東洋的な思想とミニマリズムのモダニズム的な価値観の両方を取り入れた独自の作品を発表してゆきました。彼女はその土地の野菜や木を使って様々な灰釉を試し、そのレシピを注意深く記録しそれぞれの器に印をつけてゆきました。彼女の灰釉の知識は非常に豊富で、のちにリーチ自身が彼女にアドバイスを求めたほどでした。
ノラ・ブレイデンが1936年に病気の母親の世話をするためにコールズヒルを去り、プレイデル=ブーヴェリーは1946年にウィルトシャーのキルミントン邸に移るまで仕事を続けました。キルミントン邸に移った後 彼女は油窯や電気窯を製作し、1960年代から70年代にかけてケンブリッジのケトルズ・ヤードでの展示をはじめ、広く作品を発表しました。1980年から1981年にかけては、バースのクラフト・スタディ・センターで回顧展が開催されました。

キャサリン・プレイデル=ブーヴェリーは1985年キルミントン邸で亡くなりました。

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