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ARTIST/ART

キャロル・ボヴェ
Carol Bove
1971年―

キャロル・ボヴェは 拾ってきたものや作ったものを 形式的、技術的、概念的に工夫して取り入れた作品で知られており、常に形式的な抽象化の可能性に挑戦し その可能性を広げているアーティストです。美術史家のジョアンナ・バートンは「彼女の作品には 歴史的な参照事項や素材そのものの歴史が含まれているが、彼女の作品は驚くほど特異なものだ」と述べています。

1971年にスイスのジュネーヴに生まれたボヴェは アメリカ・カリフォルニア州バークレーで育ち、2000年にニューヨーク大学で学位を取得しました。2010年にはイェール大学アートギャラリーのアーティスト・イン・レジデンスに参加し、イェール大学キャンパス内の建築の歴史や絵画保存の嗜好の変化が 同ギャラリーのコレクションに与える影響について研究を進めました。また彼女は2009年から2013年までニューヨーク大学スタインハート芸術学部のスタジオアートの臨床准教授を務めました。

1990年代後半に展示を開始して以来、ボヴェの作品はニューヨーク近代美術館やパリのパレ・ド・トーキョー、チューリッヒ美術館、ボストン現代美術館など多くの美術館で展示され、高い評価を得ています。2014年にはイギリス、リーズのヘンリー・ムーア・インスティテュートとイタリアのボルツァーノ美術館、ベルギー・ドゥールレのMuseum Dhondt-Dhaenensが共同でキャロル・ボヴェとカルロ・スカルパによる展覧会を開催しました。2017年には第57回ヴェネツィア・ビエンナーレにスイス代表として参加しました。
2021年にはニューヨークの西20丁目と69丁目の拠点で「Chimes at Midnight」と「Carol Bove」と題した新作を展示する2つの同時開催展が行われました。2021年10月16日からはダラスのナッシャー彫刻センターで「Carol Bove」と題した作品展が開催されます。

彼女の作品は ニューヨークのホイットニー美術館、フランス・ダンケルクのアート施設:FRAC Nord-Pas de Calais、メキシコシティのジュメックス美術館、ボストン現代美術館、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、ニューヨーク近代美術館、プリンストン大学美術館、ワズワース・アテネウム美術館など世界中のパーマネント・コレクションに収蔵されています。

キャロル・ボヴェは現在ニューヨークのブルックリンを拠点に活動しています。

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