ギル・エルブグレンはピンナップや広告、イラストレーションの分野で活躍したアメリカ人アーティストです。セクシーでチャーミング、象徴的で理想的なアメリカの女性像を作り出しました。
エルブグレンは1914年ミネソタ州のセントポールに生まれました。幼いころから絵を描いたり木を彫ったり、模型の飛行機づくりなどでも芸術的な才能を発揮していました。高校を卒業後ミネソタ大学に入学し建築学を専攻しました。その後ミネアポリス美術館で美術の勉強を始め、シカゴのアメリカンアカデミーオブアート(The American Academy of Art)で学びました。
その後エルブグレンは コカ・コーラの象徴的なサンタクロースの生みの親であるハードン・サンドブロムの下で学びました。1930年代から1972年にかけてエルブグレンはコカ・コーラやBrown & Bigelow社のカレンダー、主要な雑誌、広告代理店向けのイラストなど商業用の絵画を数多く手掛けました。彼の作品のほとんどはキャンバスに油彩の絵画作品でした。彼は常にアイディア、構成や色彩、技術の向上を目指して制作に取り組んでいました。
画集『The Great American Pin-up』が英語のほかフランス語やドイツ語でも出版され世界中に広まると、圧倒的な反響を得、彼の作品を求める声はますます大きくなってゆきました。その後1970年代にはピンナップの流行が下火になったこともありましたが、2010年以降、再びピンナップに関する関心は高まりを見せ、彼の作品は収集価値を認められています。2011年には彼の最も有名な作品の一つである『Gay Nymph』がオークションで$286,800 USD(約3000万円)で落札され話題となりました。
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