クリス・ヨハンソンは1968年、アメリカ カリフォルニア州サンノゼ出身で、現在はポートランドを拠点に活動するアーティストです。若い頃はスケートボードやパンクロックに傾倒しつつグラフィティやスケートボードに絵を描く、ドライで鋭いユーモアのセンスを持ち合わせた青年でした。1980年代初頭から後半にかけてアートとスケートボードのミニコミ誌「Karmaboader」を出版。これは後の作品の構想につながりました。1989年にはサンフランシスコに移住し、バリー・マッギーと共に「MISSION DISTRICT MOVEMENT」というアートムーブメントの中心人物として活動を始めます。

アートに関して正式な教育を受けていないにも関わらず、ヨハンソンの作品はエネルギーに溢れ、かつウィットに富んでおり、1990年以降アメリカやヨーロッパでグループ展や個展で取り上げられるようになっていきました。初期の作品では路上で見つけた衰退や孤独を感じさせるような古木や紙を使って、ヒッピーの世界や酔っ払い、ホームレスと一般社会との出会いなどを描いていましたが、近年の作品は人やモノだけでなく精神的な世界に関心を持って描かれています。その独特の世界観で観る者を惹きつけ、2002年にはサンフランシスコ近代美術館によるSECA Art Awardも受賞しています。

 

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http://chrisjohanson.com/