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ARTIST/ART

クレス・オルデンバーグ
Claes Oldenburg
1929年−

クレス・オルデンバーグは、1929年にスウェーデン・ストックホルムに生まれた彫刻家です。1950年代にアメリカで台頭したポップアート・ムーブメントの重要な作家であり、その最後の生き残りのひとりとも言われています。オルデンバーグとポップアートの関係性は、エル・グレコがルネサンスに対峙したときのそれと同じで、その時代の影響を受けながらも個人主義が強く、強烈なこだわりを持つ変わり者ゆえ美術史家たちもオルデンバーグをどう位置づけたらいいか、常に答えを模索しています。

オルデンバーグは馴染み深い日用品をラージスケールに複製したパブリックアートやインスタレーションで知られ、その平凡な品々をユーモアに溢れた活気あるものに変貌させてきました。また柔らかい素材を使ったソフトスカルプチャなど前衛的な作品を生み出し、ジェフ・クーンズやレイチェル・ハリソンなどにも大きな影響を与えています。ミネアポリス彫刻庭園に設置されている代表作のひとつ「Spoonbridge and Cherry」は、真っ赤なさくらんぼが巨大なスプーンの上にちょこんと乗った作品で、訪れた人々が工夫を凝らして撮影するおもしろ写真の背景として愛されています。日本では、東京ビッグサイトのターミナル入り口で、巨大なノコギリが大地の層を切っているかのように斜めに刺さった作品「Saw, Sawing」を見ることができます。オルデンバーグは90歳を過ぎた今もなおニューヨークを拠点に活動を続けています。

 

▼公式サイトはこちらから
http://www.oldenburgvanbruggen.com/

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