グリア・パターソンは1988年コネチカット州レディング生まれのアーティストです。
パターソンはいつも自分の身の回りのものを切り取っています。家の描写(ランダムなもの、友人や家族のもの、美的価値のあるものなど)や 風景の細部(麦畑のクローズアップ、浜辺の寂れたバレーボールコートや自然など)、棚に置かれた玩具や本、歩道で見かけたものなど、その辺に転がっているものを切り取っています。パターソンの作品は儚い瞬間の出来事を記憶にとどめ、アート制作という記念すべきプロセスを通じて、それらを追体験することを目的としています。さらに、かつてここにいたことがある というような私たちの経験、つまり集合的な記憶が ますます普遍的なものになっていくことを認識することで、見る人を魅了します。
ニューヨークを拠点とするアーティスト運営組織であるスティル・ハウス・グループ(The Still House Group)の元メンバーだったパターソンは、デューク大学とニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツで学びました。ニューヨークやロサンゼルス、ダブリン、ウィーンやオスロなどで個展を行っており、ロンドンやアテネ、サンタモニカ、ニューヨークやパリ、2012年の第9回上海ビエンナーレや2019年ヴェネツィア・ビエンナーレなどのグループ展に出品しています。
彼の作品はメキシコのルフィーノ・タマヨ美術館、ダブリンのアイルランド現代美術館、ローマのアメリカンアカデミー、ナポリのカポディモンテ美術館、ノースカロライナ美術館など数多くの美術館で展示されています。また実業家のジョージ・W・メルクや、キュレーターでありコレクター/パトロンのベス・ルーディン・デューディ、ジュエリーデザイナーで慈善家のブルック・ガーバー・ネイディック、ロンドンのザブルドウィッチ・コレクションなどのプライベートコレクションに含まれています。