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ARTIST/ART

グレース・ハーティガン
Grace Hartigan
1922年-2008年

グレース・ハーティガンは、ジェスチュラルな抽象と 美術史や大衆文化に由来するイメージの組み合わせで知られる抽象表現主義の画家です。彼女の代表作の一つ『The Oranges、No. 1(Black Crows)(1952)』では、創造的プロセスの触媒としてフランク・オハラの詩を用いました。

「どういうわけか 私は絵を描いていると、混乱した状態から何かしらの道筋を作ろうとするのです」 彼女はかつてこのように説明しました。

ハーティガンは1922年ニュージャージー州ニューアークで生まれました。10代で子供を持ち、第二次世界大戦中にニュージャージー工科大学で機械製図を学び、飛行機工場で製図工としても働きました。この頃アイザック・レーン・ミューズ(Isaac Lane Muse)の下で絵画を学びました。1945年に夫と別れた後、ニューヨークのローワー・イースト・サイドに移住した彼女はジャクソン・ポロックやウィレム・デ・クーニング、アドルフ・ゴットリーブなど抽象表現主義者たちから洗礼を受け、その環境に没頭してゆきました。1950年、美術評論家のクレメント・グリーンバーグと美術史家マイアー・シャピロにより、ニューヨークのクーンツギャラリーで開催された“New Talent”展の出品アーティストとして選出され注目を浴びます。1960年に彼女は4人目の夫と共にボルティモアに移住しました。1965年からはメリーランド・インスティテュート・カレッジ・オブ・アートで教鞭を執り始め、多くの若きアーティストたちに影響を与えました。

彼女は2008年、ボルティモアで亡くなりました。現在、ハーティガンの作品はニューヨークのホイットニー美術館、シカゴ美術館、ワシントン・ナショナル・ギャラリーなどのコレクションに収蔵されています。

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