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ARTIST/ART

サラ・ムーン
Sarah Moon
1941年-

サラ・ムーンはフランスの写真家です。60年代にモデルとして活躍する傍ら写真を撮り始め、70年代から写真家として活動し始めました。ぼやけたビジョンの 絵画のように優美で儚く、ノスタルジックな雰囲気漂う写真で知られています。

「私にとって写真は、純粋なフィクションです」

「私は明確な発言をしているとは思いません。そのかわり、私はおそらく 世界の響きのような何かを表現しているのかもしれません」

彼女は1939年フランスでユダヤ人家庭に生まれ、10代の頃に占領下にあったフランスを離れイギリスに向かうことを余儀なくされました。その後 彼女は絵を描くことを学んだ後、Marielle Hadengue(マリエル・ハデング)の名でロンドンやパリでモデル業を始めます。そして1970年代から、あだ名であったサラ・ムーンの名で本格的に写真を撮り始めました。彼女はロンドンのファッションブランド“Biba(ビバ)”のバーバラ・フランキと組み“Swinging Sixties”後のロンドンのファッショナブルな雰囲気を上手く捉え、その後フランスの“Cacharel(キャシャレル)”で長年働きました。彼女の評判は高まり、その後もシャネルやディオール、コムデギャルソンやヨウジヤマモト、ヴォーグ誌からの依頼も受け 写真を手掛けています。また1972年に彼女はPirelli calendar(ピレリ・カレンダー)を撮影した初の女性写真家となり、1985年以降はギャラリーや映画作品に焦点を当ててゆき、映像作家としても高い評価を得ています。

彼女は世界各地で展覧会を開催し、また1984年にはニューヨークの世界的な広告賞「クリオ賞」(Clio Awards)、1995年には『パリ写真大賞』(Grand Prix national de la photographie, Paris)など、数多くの国際的な賞を受賞しています。2008年、フランス政府よりフランス芸術文化勲章シュヴァリエを授与されています。彼女は現在フランスのパリを拠点に活躍しています。

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