1904年、スペイン・カタルーニャ州出身のサルバドール・ダリは、無意識の奇妙な世界を精密、写実的に描いた、シュルレアリスムを代表する画家のひとりです。絵画のほかにも、映画や舞台芸術など幅広く表現活動を行うなど多彩な才能を発揮しました。代表作は『記憶の固執』（柔らかい時計）で、ひとつのイメージに別のもうひとつのイメージを重ね合わせたこの手法を、ダリは自ら”偏執狂的批判的方法”と称し、シュルレアリスムの新たな可能性を生み出しました。

大きく見開いた目と上向きにピンとはねたカイゼル髭が特徴で、自らを天才と称するダリは、数々の奇行を繰り返し、多くの逸話を残しています。世界中で愛されるキャンディ「チュッパ・チャプス」のデイジーにかたどられたロゴも、ダリのひらめきにより生まれたものです。

 

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