ジェイソン・ローデスは主にインスタレーション作品で知られるアメリカのアーティストです。
ローデスは2006年に41歳の若さで亡くなるまで、美学的な慣習や美術界のルールを攻撃し続け、それらを自らの活動の中で活性化させることで、その状況を辛辣に覆してきました。彼は作品を継続的なプロジェクトの一部として考え、インスタレーションを継続的に変更、補足してゆきました。ユーモアとコンセプチュアルな厳しさを兼ね備えた彼の作品は、作品の制作と展示の場を再定義し、拡大してゆきました。ローデスは アーティストには究極の表現の自由があるという確固たる信念のもとに、センスや政治的な正しさの概念に捕らわれず、創造の衝動そのものを率直に追求しました。
1965年カリフォルニア州ニューキャッスルに生まれたローデスは カリフォルニア芸術大学で学んだ後、サンフランシスコ・アート・インスティテュートで学び1988年に学士号を取得し、1993年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校で修士号を取得しました。その後デビッド・ズウィナー・ギャラリーに入社し、ニューヨークで初個展を開催しました。
1990年代以降、ローデスの作品は国際的に展示されています。1996年にはバーゼル美術館で初のヨーロッパでの個展が開催されました。その他、オランダのファン・アッベ美術館、ドイツのニュルンベルク美術館、ドイツ・ハンブルグのダイヒトーアハレン美術館、ドイツのクレーフェルト・ハウス・エスタース美術館、ウィーンのルートヴィヒ・ウィーン近代美術館、スペインのマラガ現代美術センターなどで個展が開催されています。2013年にはフィラデルフィアのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アートが企画した「Jason Rhoades, Four Roads」がアメリカ初の美術館での展覧会となり、ドイツのブレーメン美術館とイギリスのバルティック現代美術センターに巡回されました。
現在ローデスの作品は、パリのポンピドゥーセンター、ベルリンのハンブルガー・バーンホフ現代美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ロサンゼルス現代美術館、ニューヨーク近代美術館、サンフランシスコ近代美術館、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、アムステルダムのステデリック・ミュージアム、ロンドンのテート・ギャラリー、ニューヨークのホイットニー美術館などに所蔵されています。