ジェニーブ・フィギスはアイルランド、ダブリン生まれのアーティストです。2006年にウェックスフォードのゴリースクールオブアートで美術学士号を取得、2012年にダブリンのナショナル・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで美術学修士号を取得しました。 2012年にアイルランド・ウェックスフォードのStudio 9で、2013年にはダブリンのTalbot Galleryで、そして2014年にはロンドンのTransition Galleryで個展を開催しました。
彼女はツイッターやインスタグラムで国際的なファンを獲得してゆき、リチャード・プリンスをはじめとする多くのアーティストやコレクター、評論家たちの注目を集めました。彼らはソーシャルメディアで彼女の絵を共有し、そのユニークな美学を称賛したのです。彼女の絵画は エドガー・アラン・ポーやオスカー・ワイルドなどアイルランド文学の題材や、フランシスコ・デ・ゴヤのような古い巨匠の作品のようにドラマティックで古典的であると同時に、完全に現代的です。
その豪華な絵画は ありふれた場面を黙示的な物語や陰謀を持って描かれます。彼女は18世紀の君主や貴族、貴婦人をまるで茶番劇のように描き、王族の尊厳を剥ぎ取り、礼儀正しさの仮面を溶かしていきます。写実的なディテールの欠如にもかかわらず フィギスの絵画は非常に精巧で質感に富み、マーブル化されたアクリル絵具の鮮やかな色調パターンが何層にも重ねられ、高度にコントロールされているようにも見えますが、それは全くの偶然の産物でもあるのです。
2014年には初の作品集『Making Love with the Devil』がFulton Ryderから出版され、ニューヨーク・タイムズ、ARTnews、Vice、Artsy、W Magazine、GQ、Artforum、Vanity Fairなど 彼女の作品は様々なメディアで紹介されています。2016年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場の短編映画シリーズ『Gallery Met Short』で、ガエターノ・ドニゼッティによるオペラ『ロベルト・デヴリュー』を舞台にしたアニメーション映画を手掛けました。2019年にはファッションデザイナーのマーク・ジェイコブスがフィギスの作品にインスピレーションを得たコレクションを発表し、話題となりました。「ジョン・カリンのビッグ・コレクターでもあるマーク・ジェイコブスのコレクションの一部になれることはとても特別なことです」と彼女は語っています。
近年彼女の作品はアイルランド芸術評議会のコレクションにも収蔵されました。フィギスは現在、アイルランドのウィックローを拠点に活躍しています。
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https://www.genievefiggis.com/