ジェニー・サビル
Jenny Saville
1970年−
ジェニー・サビルは1970年、イギリス・ケンブリッジに生まれた現代美術家です。1980年代後半にグラスゴー美術学校に学び、在学中にアメリカのシンシナティ大学に半年間留学した際、体の大きな女性たちを多数目撃し、その身体を題材とすることに興味を持つようになったといいます。その結果、女性のヌードを極端な遠近法で描くという挑戦的な方法を考案し、現代美術のためのフィギュア・ペインティングを再発明した人物と言われています。
1992年のデビュー以来、サビルは女性の身体に焦点を当てており、整形手術を何時間も観察したり、死体安置所で死体を見たり、病理学を探求したりしながら、人肉の再構築の研究を重ねてきました。サビルの作品のほとんどは等身大よりはるかに大きく強い色彩で、皮膚の表面だけでなく身体全体が非常に官能的な印象を与えています。そのスタイルは時にルシアン・フロイトやルーベンスと比較されることがあります。
近年の作品では黒鉛、木炭、パステルを用いて、動きやハイブリッド性、そしてジェンダーの曖昧さを示唆するような重なり合うフォームを探求しています。ヤング・ブリティッシュ・アーティストのオリジナルメンバーであり、現在はオックスフォードを拠点に活動するサビルの作品は、ブルックリン美術館、メトロポリタン美術館などに収蔵されています。
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https://www.instagram.com/jenny_saville_art/?hl=en