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ジェローム・メナジェは白いシルエットのモチーフで知られるフランスのグラフィティアーティストです。
1974年にエコールブール(美術工芸大学)に入学し家具職人として学んだ後、教師として活躍しました。1979年にはデュペレ応用美術学校で教えていた絵本作家/イラストレーターであるイヴ・ゴットや漫画家ジョルジュ・ピシャールの漫画コースに参加しました。
彼は1982年にはグラフィティでストリートを占領し、芸術的パフォーマンスを通じて廃工場を占拠した若きアーティスト集団Zig-Zagの創設者の一人となりました。そして1983年に「光、強さ、平和の象徴」である『Homme en blanc(白い人)』を描き始めます。彼の代名詞的存在ともなったこの白いシルエットは『白い身体』や『白い男』などとも呼ばれています。
ジェロームは レインコートに帽子を被った黒いシルエットのキャラクターで知られるネモ(Némo)をはじめ、ブレック・ル・ラットやミス・ティック、ジェフ・エアロゾルなどのアーティストと共に パリのストリートアートシーンで活躍し、80年代初頭のフィギュレーション・リブレに参加しました。
『私は絵を描きます、キャンバスは世界です』
ジェロームはパリの壁から中国の壁まで、世界中にこの白いシルエットを描いています。1990年にはパリに移住し、ロフト・ギャラリーの木製フェンスに描いた作品を発表しカタログを出版、1995年にはパリのメニルモンタン通りに大きな壁画「C’est nous les gars de Ménilmontant3」を制作しました。2006年にはアール・ヌーヴォーやアール・デコにインスピレーションを得た絵画シリーズを制作、そして同年 大胆な改装を経たパリ・モンパルナス地区のホテル・デザカデミー・エ・デザール(Hôtel des Académies et des Arts)の外壁やインテリアに白いキャラクターを描き、話題となりました。
▼公式サイトはこちらから
https://jeromemesnager.com/