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ARTIST/ART

ジェームズ・ビショップ
James Bishop
1927年―2021年

ジェームズ・ビショップは 抽象的で建築的なコンポジション、落ち着いたモノクロームの色調、人間大のキャンバスを使用した作品で知られるアメリカのアーティストです。ビショップはそのキャリアを通じ、ヨーロッパやアメリカの戦後の抽象画の伝統に関わりながら、繊細で詩的な独自の視覚言語を発展させてきました。ペインティングとドローイングを交互に 時には織り交ぜながら、ビショップの作品は 素材の不透明性と透明性、平面性と空間性、線形の構造と緩やかに構成された形の 曖昧さとパラドクスを追求しています。
フランスで興った芸術運動である「シュポール/シュルファス(Support/Surface)」など 様々な運動と比較されてきた彼の作品ですが、彼自身は自分のことを「より緩やかな方に枝分かれした抽象表現主義者」と表現しています。また、アメリカの詩人であり美術評論家のジョン・アシュベリーは彼の作品を「半分は建築、半分は空気」と評しています。

1927年にミズーリ州ネオショーに生まれたビショップは、ワシントン大学とブラックマウンテンカレッジで絵画を、コロンビア大学で美術史を学んだ後1957年にヨーロッパに渡り、フランスのマイユボワ近くのブレヴィに定住しました。1993~94年には展覧会「James Bishop, Paintings and Works on Paper」がスイスのヴィンタートゥール美術館からパリのジュ・ド・ポーム国立美術館、ドイツ・ミュンスターのヴェストファーレン美術館まで巡回し、2007~08年には「James Bishop. Malerie auf Papier/Paintings」が開催されました。ビショップはアメリカやフランス、スイス、ドイツなど世界各地で展覧会を開催しています。
彼の作品は シカゴ美術館、オーストラリア・ナショナル・ギャラリー、ブルックリン美術館、グレイ・アート・ギャラリー&スタディ・センター、ニューヨーク大学アート・コレクション、グルノーブル美術館、パリ市立近代美術館、ニューヨーク近代美術館、パリのポンピドゥーセンター、ルイジアナ近代美術館、マドリードのアルコ財団、サンフランシスコ近代美術館、テルアビブ美術館、ヴィンタートゥール美術館、チューリッヒ美術館などに収蔵されています。

 

 

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