ジャック・モノリ
Jacques Monory
1924年−2018年
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ジャック・モノリは1924年、フランスに生まれた画家・映像作家です。パリ美術学校で画家、装飾家として修行した後、美術出版社ロベール・デルピールに勤務し、そこで写真と出会いました。写真のほか映画からも大きな影響を受けており、作品では現実に日常で起こっている暴力に焦点を当てて制作されています重厚な雰囲気を醸し出しながら、現代社会の寓話を描き出す青のモノクロームカラーを基調とした特徴的なキャンバスの多くには、報道写真や映画の写真が引用されており、時にその写真が埋め込まれています。
1960年代には、アメリカン・ポップアートの流れを汲んで『ナラティブ・フィギュレーション』と呼ばれたヨーロッパのポップアート運動の中心人物のひとりとして活躍し賞賛されたモノリの作品は、この時代に代表されるインフォーマルな絵画への反発からこのムーブメントとともに発展していきました。1986年にはヴェネツィア・ビエンナーレに出品し、1992年にはセビリア万博のフランス館で注目のアーティストとなり、世界的な成功を納めました。モノリの作品はパリのポンピドゥーセンター、日本の福岡近代美術館を始めとし、世界各国の美術館に収蔵されています。
▼公式サイトはこちらから
https://www.jacquesmonory.com/