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ARTIST/ART

ジャン=ミッシェル・フォロン
Jean-Michel Folon
1934年-2005年

ジャン=ミッシェル・フォロンはベルギー、ウクル生まれのアーティストです。父親が紙商人であったことが、フォロンが絵を描き始めた所以の一つだったようです。ベルギーのサン=リュック研究所で学んだ後、1953年ラ・カンブル国立美術学校に入学。フォロンはここで建築家ミース・ファン・デル・ローエの格言 “Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)” を悟りました。この考えは生涯フォロンの座右の銘となりました。

1955年パリに移住、その後5年間絵を描くことに専念しました。1960年初めてのドローイングを発表するもフランスでは誰も興味を示さず、フォロンはニューヨークの雑誌社にドローイングを送ります。その後「エスクァイア」や「ホライズン」、「ザ・ニューヨーカー」誌で作品が掲載されました。1965年イタリアの第三回「芸術のなかのユーモア」トリエンナーレで大賞を受賞します。1967年にはアメリカ「タイム」「フォーチュン」誌などの表紙を飾りました。1969年にはニューヨークで初めての個展を開催、1973年フランツ・カフカ著『The Metamorphosis(変身)』の挿絵を描きました。その後も世界各国で展示や挿絵、壁画制作、ポスターデザインや彫刻、版画やセラミック作品など活躍は多岐にわたりました。

晩年には財団を設立、芸術教育の一端を担う活動や社会福祉への貢献にも参加しており、2003年にはベルギーのユニセフ国内大使に任命されました。かの有名なApple社の創立者のひとりスティーブ・ジョブズ氏はフォロンのファンで、1980年代初期にロゴデザインを委託し、初代Macを擬人化したキャラクター『Mr.Macintosh』が生まれました。残念ながらフォロンのデザインはお蔵入りとなりましたが、ファンの間でひそかに愛され続けています。
柔らかな色合い優しいタッチで描かれる、まるで『夢』を切り取ったようなロマンティックでどこか哀愁の漂うフォロンの絵は 私たちの想像力をかきたて心を掴んで離しません。

▼フォロン財団のサイトはこちらから
https://fondationfolon.be/

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