ジュゼッペ・カポグロッシ
Giuseppe Capogrossi
1900年−1972年
ジュゼッペ・カポグロッシは、1900年にローマで生まれた画家です。1922年、法律の学位を取得するも、卒業後すぐ絵画に専念し、フェリーチェ・カレーナのスタジオで絵画を学びます。1927年〜1931年には仲間と頻繁にパリを訪れ、この頃は淡く軽い色調で神秘的なオーラに包まれたスタイルの作品を描いていました。1930年代半ば頃に暗い色調を使い始め、自身のスタイルについての模索が始まります。1940年代半ばになるとその作風は抽象的で幾何学的なスタイルに変わっていき、1949年にその転換期が訪れます。大小様々なくさび文字のような、フォークのような記号を散らして意識的に構築された空間を埋めていくというスタイルに行き着いたのです。伸縮自在のこの記号はシンプルで識別しやすく、異形や新しい価値を繰り返し提示するもので、これが一連のSuperficieシリーズへと発展していきました。
カポグロッシはルーチョ・フォンタナやアルベルト・ブッリとともに、イタリアのインフォーマルアートの主役の一人となり、ドイツのカッセルでのドグメンタやヴェネツィア・ビエンナーレをはじめ、各国での展覧会への参加を果たしています。
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