ジョナサン・アイブはAppleの元最高デザイン責任者でありiMac、MacBook、iPod、iPhone、iPadなど現在の主要Apple製品のインダストリアルデザインを担い、「アップルの美学」そのものと評され国際的に知られるイギリスのインダストリアル/プロダクトデザイナーです。
アイブは1967年にロンドンで生まれ、12歳の時に家族でスタッフォードに引越しウォルトン高校へと進学し、その後ニューカッスル・ポリテクニック(現ノーザンブリア大学)へ進みインダストリアルデザインを学びました。1992年にAppleに入社し、共同創業者スティーブ・ジョブズの復帰後の1990年代後半に工業デザイン担当上級副社長に、2015年に最高デザイン責任者に昇格しました。
数々の主要Apple製品やモバイルOS「iOS」のユーザーインターフェースの一部などのデザインで重要な役割を担い、Apple ParkやApple Storeなど、Appleの主要な建築プロジェクトのデザインにも携わり、2019年に同社を退社しました。アイブは2017年からロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学長も務めています。
彼はそのデザインと特許で数々の賞賛と栄誉を受けており、RDI(Royal Designer for Industry:産業のためのロイヤルデザイナー)、HonFREng(Honorary Fellow of the Royal Academy of Engineering:王立工学アカデミーの名誉フェロー)、KBE(Knight Commander of the Order of the British Empire:大英帝国勲章ナイト・コマンダー)などに任命されています。2004年にはBBCの文化人投票で「英国文化に最も影響を与えた人物」に選ばれています。
アイブはAppleを退社後、マーク・ニューソンと共にデザイン会社LoveFromを設立しました。LoveFromはデザイナーや建築家、映画制作者やミュージシャン、エンジニア、ライター、アーティストから成るクリエイティブ集団であり、ロンドンとサンフランシスコにオフィスを構えています。LoveFromは2021年からエクソール(Exor NV)とフェラーリとの複数年に及ぶパートナーシップ締結が報じられ、今後のコラボレーションが注目されています。
▼LoveFrom公式サイトはこちらから
https://www.lovefrom.com/