ジョルジョ・モランディ
Giorgio Morandi
1890年 - 1964年
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ジョルジョ・モランディは、20世紀のイタリア美術史において、重要なアーティストのひとりとして知られる人物です。自宅のアトリエで卓上に配置した瓶や壺など、日常的なものや身近な風景を繰り返し描き続けることによって構図や光の研究をし、独自の芸術を追求しました。
モランディの作品は、色相を減らし、トーンを抑えた色彩で描かれた静謐な世界観が特徴です。彼は、特定の画派や運動に深入りすることなく、独自のスタイルを確立し静物画を探求する姿から「孤高の芸術家」とも呼ばれました。
前衛美術に傾倒するなど時代の流れに影響されず、独自の道を歩んだモランディ。静かで瞑想的な独自の絵画世界は、今なお多くの人々に愛されています。