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ARTIST/ART

ジョン・ストーズ
John Storrs
1885年―1956年

ジョン・ストーズは1920年代前半の建築にインスピレーションを得た柱状の石彫や金属彫刻で最もよく知られるアメリカの彫刻家です。彼は50年のキャリアを通じて、絵画やデッサンだけでなく、粘土による造形や 切り絵や彫刻によるレリーフを多数制作しました。

ストーズは1885年に建築家D.W. ストーズの息子として生まれました。音楽の才能に恵まれ1905年にベルリンに留学して声楽を学びましたが、その後すぐに彫刻家になることを決めました。シカゴ美術館付属美術学校とペンシルベニア美術アカデミーで学び、1911年にパリに移住しました。その後 彫刻家オーギュスト・ロダンに師事し、1917年にロダンが亡くなるまで親交を持ちました。
そして1920年代には アール・デコの様式美に基づき、超高層ビルを思わせる流麗な金属造形や都市景観を表現する美学を確立しました。また機械に興味を持ち続けていたストーズは、フランシス・ピカビアやマルセル・デュシャン、マン・レイ、モートン・シャンバーグなど、ダダやシュールレアリスム、ソシエテ・アノニムに関わるアーティストと結びついてゆきました。

1926年にはブルックリン美術館で開催されたソシエテ・アノニムの国際現代美術展にも、彼の抽象彫刻が出展されました。1930年代にはストーズは 絵画に目を向け、人物像への言及を含む彫刻的な質感のある抽象的な作品を制作しました。第二次世界大戦中は敵国人として二度にわたり逮捕され、フランス占領軍に投獄されましたが、釈放後はアトリエに戻り、亡くなるまで制作を続けました。

現在彼の作品は、シカゴ美術館、ボルチモア美術館、カーネギー美術館、コーコラン美術館、ハーシュホーン博物館と彫刻の庭、インディアナポリス美術館、メトロポリタン美術館、ヒューストン美術館、サンフランシスコ近代美術館、ホイットニー美術館、フランスのパリ国立近代美術館など 数多くのパブリックコレクションに収蔵されています。

 

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