ジョン・フェクナー
John Fekner
1950年―
ジョン・フェクナーは 環境や社会、政治問題を扱ったステンシル作品で知られるアメリカのアーティストです。彼の先駆的なステンシル作品は、キース・ヘリングやジャン=ミシェル・バスキアらの作品と同様に、アーバン・アート運動の歴史にとって重要なものであると言われています。
フェクナーはジャクソンハイツに住んでいた10代の頃から詩や文章を書いており、紙にペンで書くことから巨大なスケールの「絵画の言葉」へと変化してゆき、やがてゲイリー・ヒュッターというペンネームでサイトスペシフィックなステンシル・グラフィティを制作するようになりました。そして1970年代にはニューヨークの5つの地区全体に スプレーで言葉やシンボルを描いた300以上の作品で「匿名」の存在として知られていました。
1980年夏にはサウスブロンクスのシャーロットストリートの壁や建物に「Broken Promises」「Falsas Promesas」「Decay」「Broken Treaties」「Last Hope」「Save Our School」のステンシルを施し、同年秋にはクラッシュとして知られるジョン・メイトスの招待展「Graffiti Art Success For America」の一環として室内の壁に「Danger Live Artists」を描きました。
フェクナーは 何十年にもわたって近隣の住民を苦しめてきた不十分な住宅や乏しいサービス、嘆かわしい社会問題について警鐘を鳴らし続けています。
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https://johnfekner.com/index.php