ジョー・ブラッドリーはアメリカの現代画家です。トゥオンブリー風の走り書きやキッチュな図像、ハードエッジな幾何学的抽象画の間を行き来するような作品を通して、趣向や技術の概念を探求しています。

「絵画は 内なる旅や 内なる世界の探求と非常にうまく関係していると思います
   絵を描いていると、ある種の共有空間に入り込んでいるような印象を受けるのです
   過去に絵を描いた人がいて、今描いている人がいる」

1975年にメイン州キタリーで生まれたブラッドリーは、1999年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインで美術学士号を取得し、2003年にニューヨークで最初のギャラリーでの展示を行いました。そしてそのわずか3年後にMoMA PS1で初の個展を開催し、大胆に描かれた単色のキャンバスを幾何学的なフォーメーションに配置した作品を発表ました。これらのモジュラー・ペインティングは、建築物や人間またはロボットの姿をさりげなく想起させながら、色彩が互いの関係や余白との関係において、どのように存在するかを探求しています。彼は近年の美術史におけるトレンドや伝統の移り変わりにユーモアを見出しながら、美術界そのものを映し出す鏡のような存在であり、作品の中で一貫して アーティストの手の直感的な動きや素材、記憶、環境の影響といったプロセスを重視しています。

ブラッドリーは2014年に開催された展覧会「The Forever Now」への参加をはじめ、ニューヨーク近代美術館で開催された「The Forever Now: Contemporary Painting in an Atemporal World」展など、数多くの話題の展覧会に参加しています。

現在彼の作品はニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、オルブライト=ノックス美術館などにコレクションされています。