ステファン・ヴェヴェルカは ドイツの建築家でありデザイナー、アーティストです。彼はファインアートとデザインのあらゆる分野で創作活動や教育活動を行っており、自分の活動を分類しようとする試みを拒む多才なアーティストです。
「建築が芸術的な概念を表現するものであるならば
お金だけでなく、想像力と理性が同時に必要だということを示すために
多くの建物を解体し、材料を丁寧に集め、そこからまた 新しいものを作ることができるのです」
ヴェヴェルカは彫刻家ルドルフ・ヴェヴェルカの息子として数世代にわたる芸術の伝統的な家系に生まれました。第二次世界大戦後にベルリン美術大学でマックス・タウトやエドゥアルド・ルートヴィヒ、ゲオルク・レオワルドに師事して建築を学び、在学中の1946年には学生寮「Studentenheims Eichkamp(アイヒカンプ学生寮)」を共同設立しました。そして卒業後はハンス・シャロウンをはじめとする様々な建築家の下で働きました。1950年代後半ヴェヴェルカは フリーランスのアーティストとして活動し始め、1960年代には椅子を中心に、コインやカトラリー、旗、レコードなど日常生活にあるものを切断し、再び組み立てる作品を制作するようになりました。1970年代にはエッチングを中心に制作し、数多くのポートフォリオや個展を開催しました。また、この時期には画家のディーター・ロスと親交を深め、多くのコラボレーションを行いました。
1978年からTECTAのために家具のデザインを始め、バウハウスの機能主義に基づいてデザインした3本脚のアームチェア「B1」や、ジャン・プルーヴェの描いたオーガニックなフォルムの天板に ヴェヴェルカのデザインした脚を組み合わせた「M21-1」テーブルなど 数十年に渡り人気を博すロングセラー作品を数多く手掛けました。
ステファン・ヴェヴェルカは2013年にベルリンで84歳の生涯を閉じました。
▼ヴェヴェルカ・アーカイブ公式サイトはこちらから
http://wewerka-archiv.de/