スピーディ・グラフィート
Speedy Graphito
1961年−
スピーディ・グラフィート(以下SG)は、1961年パリに生まれ、現在もパリを拠点に活動するアーティストで、ブレック・ル・ラットらと並び、フランスのストリート・アート運動の第一人者として知られています。1980年代初頭にパワフルで革新的なスタイルを確立し、1985年にフランスの文化省からの依頼により制作した「La Ruée vers l’Art」のポスターで瞬く間に広く知られるようになるとともに、後のアーバンアーティスト世代に大きな影響を与えています。
ステンシルや筆で描かれたSGのグラフィティは、カタロニアのデザイナーハビエル・マリスカルやキース・ヘリングのような図式化されたダイナミックなキャラクターを取り入れるとともに、50年代のアメリカンコミックやマヤ文化のイメージなどの影響も受けています。特にディズニーやビデオゲームのイコノグラフィーからの影響が大きく、ときに社会を批判的に見つめつつ、絵画、彫刻、インスタレーションなどあらゆる表現方法を駆使し、作品を通して時代の空気を表現する普遍的な言語を生み出しています。公共の場でのペインティングパフォーマンスの際も、アトリエ内で制作する際にも、身も心も情熱に捧げ、時代に合わせて常にサバイバルモードで行動するグラフィート、そして進化を続けるその作品の数々は、SGの多才さを象徴するものです。
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