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ARTIST/ART

セザール・バルダッチーニ
César Baldaccini
1921年−1998年

セザール・バルダッチーニは1921年、南フランス・マルセイユに生まれた現代美術家です。マルセイユの美術学校とパリのエコール・デ・ボザールに学び、第二次世界大戦後から創作活動を開始します。戦後とあって材料の入手が困難だったため、屑鉄や廃材を寄せ集めて溶接したものを素材に、デッサンなしの手作業で作るアッサンブラージュや、人物や動物など具象的で荒々しい印象の作品など、バルダッチー二の作品は高い評価を受けました。

1960年には友人の工場で目にした大型のプレス機で自動車がスクラップされる現場を目撃すると、その過程とフォルムに魅せられ、プレス機で自動車を圧縮した「圧縮(コンプレッション)彫刻」シリーズを発表し、美術界を瞠目させました。さらに発泡ポリウレタンに出会ったセザールは、流し出すと泡状に膨らむその特性に着目し、圧縮とは真逆の「膨張(エクスパンション)」シリーズも生み出し、これを機に世界中で公開制作を行うと、観る人を興奮の渦に巻き込みました。日本での人気も高く、国内での回顧展も複数回開催されており、その作品は美ヶ原高原美術館に展示されています。また、1996年には高松宮殿下記念世界文化賞・彫刻部門を受賞しています。

 

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