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ARTIST/ART

ディック・ブルーナ
Dick Bruna
1927年-2017年

ディック・ブルーナ(本名:ヘンドリック・マフダレヌス・ブルーナHendrik Magdalenus Bruna)はオランダ、ユトレヒト生まれの絵本作家でグラフィックデザイナーです。日本では『ミッフィー』または『うさこちゃん』として知られている『ナインチェ・プラウス(Nijntje Pluis)』や、『Black Bear(ブラックベア)』の生みの親として知られ その作品は世界中で愛され続けています。

ブルーナはオランダユトレヒトで出版社「A·W·ブルーナ&ズーン」を経営する父と母のもとに生まれました。第二次世界大戦中の1943年、一家はオランダの湖水地方に避難しました。その間 学校に行けないブルーナは まわりの自然を描くことを始めました。父の出版社で働くデザイナーやイラストレーターが家に訪ねてくることもあり、ブルーナは絵のレッスンを受けるチャンスを得ることも出来ました。戦後、ブルーナは初めてアーノルド・クレルクス著『Anne-Marie』の表紙をデザインしました。画家を志していたブルーナは高校中退を決意しましたが 父に反対され、最終的には 後継者になるための研修をするという条件付きで退学しました。その後ユトレヒトの書店やロンドンやパリの出版社にも研修に出向きました。しかし、ブルーナはパリで マティスやレジェなどの作品に出会い、感銘を受け ますます絵を描くことに時間を費やすようになってゆきました。
1948年オランダに戻ったブルーナはアムステルダムの王立美術アカデミーに入学しましたが、馴染むことが出来ず まもなく中退しました。彼は独学で必要なことを学びました。そして1951年、父の出版社「A·W·ブルーナ&ズーン」にデザイナーとして加わり ポケット版『Black Bear(ブラックベア)』を中心とした約2000冊もの本の表紙やポスター、ロゴなどのデザインを手掛けました。また、ユトレヒト市の産院や交通安全組織のためにポスターやロゴデザインなどもしました。そしてブルーナは1953年に絵本作りをはじめ、最終的に120冊を超える絵本を出版しました。

『子供たちを 真摯に受け止めてください。彼らがあなたに対してそうであるように、彼らに対して正直であれ。』

ディック・ブルーナの言葉です。

2011年の夏に引退するまで彼は毎日、日課であったサイクリングでスタジオに通い続けました。引退後も、愛するユトレヒトでブルーナは大好きなサイクリングを楽しみました。目の中に優しいきらめきと、素敵な白い口髭をたくわえ眼鏡をかけた まるでミッフィーのおじいちゃんのようなディック・ブルーナは、2017年にその生涯の幕を閉じました。

▼ミッフィーの公式サイトはこちらから
https://www.miffy.com/

▼日本のミッフィー情報サイトはこちらから
https://www.dickbruna.jp/index.html

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