トッド・ジェームスは鮮やかな色彩のカートゥーン調の絵画で知られ、80年～90年代のアメリカのストリートアートシーンの代表的なアーティストの一人です。彼はグラフィティアーティストとしての経験と、美術史やポップカルチャー、セクシュアリティ、バイオレンスを融合させた作品を制作しています。

ジェームスは1969年ニューヨークで生まれました。12歳の頃からニューヨークの地下鉄に落書きするなどグラフィティシーンで活躍しREAS（リアス）のタグネームで知られ、ビースティ・ボーイズやイギー・ポップ、エミネム、ファレル・ウィリアムス、U2など様々なミュージシャンとコラボレーションし、同世代の若者たちに大きな影響を与えました。彼の初めての個展はフランスで開催され、その後ニューヨークとフィレンツェでのグループ展に参加しました。
その後2000年にDeitch Projects（ダイチ・プロジェクト）で開催されたグラフィティに溢れるニューヨークの裏路地を再現した展覧会「Street Market」で、スティーブン・パワーズやバリー・マッギーとコラボレーションし その名を広く知られることになりました。この展覧会はその後 ヴェネチア・ビエンナーレの米国パビリオンで上映され、日本のパルコミュージアムに巡回し 世界的な脚光を浴びました。

彼の作品はサンフランシスコのイエルパ・ブエナ芸術センターやフィラデルフィアのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツなどでも展示されています。そして2015年にはヴェネチア・ビエンナーレの公式企画の一つである「The Bridges Of Graffiti」展に参加しました。彼の作品は ブリュッセルのMIMAミュージアムをはじめとする多くの重要なプライベート／パブリック・コレクションに収蔵されています。

トッド・ジェームスは現在ニューヨークを拠点に活動しています。

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http://www.toddjames.com/