トム・ウェッセルマン
Tom Wesselman
1931年 - 2004年
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トム・ウェッセルマンは、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタインと並ぶ、ポップ・アート界の代表的なアーティストのひとりです。オハイオ州のシンシナティ大学で心理学を学び、1952年から3年間兵役につきました。彼はその間に風刺画を描きはじめたと言われています。
1950年代末頃からは、コラージュの技法を用いて女性像を描き、グレート・アメリカン・ヌードのシリーズは高い評価を受けていました。彼の作品は、ヌードを明るく乾いた表現で描くのが特長。現代的なポップ・アートと従来の裸体画を融合した作風が魅力です。コラージュによる立体作品を経て、再び平面作品に戻り、「マウス」「スモーカー」などのシリーズを発表しました。また、レーザー光線で切断した鉄板を組み合わせた「スティール・ドローイング」に取り組んだことでも知られています。