トーマス・シュッテ
Thomas Schutte
1954年−
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トーマス・シュッテは1954年にドイツのオルデンブルグに生まれた現代アーティストで、現在はデュッセルドルフを拠点に活動しています。デュッセルドルフ美術アカデミーでゲルハルト・リヒターに学んだシュッテの作品は、初期には建築的なインスタレーション、その後は彫刻、水彩、ドローイングと多岐にわたり、1980年半ば頃から活動を活発化させ、1989年にニューヨークの Marian Goodman Gallery で初の個展を開催します。
中でも彫刻では人物像が著名で、不安や不快を煽るような彫刻は不吉で歪んだ表情を特徴とし、現代社会におけるシュッテの役割を探索しているかのようにも映ります。一方、シュッテのドローイング作品は明るい色彩にあふれ、楽しい雰囲気のものが多く見られますが、彫刻同様何か感情の揺らめくものを秘めています。これまでに欧米諸国で個展を開催し、その作品は著名美術館で収蔵、展示されている他、ヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞も受賞しています。
▼公式サイトはこちらから
http://www.thomas-schuette.de/