ドナルド・ジャッド
Donald Clarence Judd
1928年 - 1994年
ドナルド・ジャッドは、1960年代の美術運動「ミニマル・アート(最小限の芸術)」の中心的人物となったアメリカのアーティストです。戦後のアメリカ美術に大きく影響を与えたアーティストのひとりとして知られています。ジャッドは、アルミニウムやコルテン鋼、樹脂など無機質な産業素材を取り入れ、抽象的な彫刻を制作しました。また、その他にも300点ほどの版画作品、家具や建築のデザインも手掛けました。
ジャッドは、ほとんどの作品を「無題」とし、キュレーターの企画によって作品に意味を持たせて展示することも拒否していました。手仕事による痕跡を消し去り、工業製品のように単純明快で幾何学的な3次元の芸術を表現したアーティストです。