ドルクは1979年にノルウェーのベルゲンで生まれたグラフィック・アーティストです。メルボルンでグラフィックデザインを学び、バンクシーに触発されて2003年からベルゲンでステンシルアートを始めると、すぐに世界中を旅し各国にミューラルを残してきました。2006年頃から、自身の作品をより合法的な形にしたいと考えたドルクは、積極的に世界中の展覧会やアートフェスティバルへの参加を始めます。年を追うごとにその知名度は高まり、2010年にはアメリカ進出を成功させた一方、ノルウェー政府からの依頼でハルデン刑務所内の壁に、また同じくノルウェー出身のアーティストPøbelと共に首都オスロをはじめとする国内主要鉄道の駅に作品を描いたりするなど、活躍の場を広げていきます。2011年にはオスロで初の個展を開催し、9点のキャンバス作品が完売しました。その後もウェブサイトでシルクスクリーン作品を販売すると、250というエディション数の作品がどれも数分で完売。瞬く間に売れっ子アーティストとなり、不動の地位を築いていきます。

2015年、突如としてストリートアーティストとしての活動に終止符を打ち、現代アーティストとしての活動に転換します。それまではインタビューもほとんど受けず素顔も明かさないスタイルを貫いていましたが、2018年には素顔も本名も公表し、今までとは作風もガラリと変えて新たな道へと進み始めました。

 

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