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ARTIST/ART

ドロテア・タニング
Dorothea Tanning
1910年−2012年

ドロテア・タニングは1910年、アメリカ・イリノイ州に生まれた画家、版画家です。正規の美術教育を受けず独学でアーティストとなったタニングは、ニューヨークに出てイラストなどを描いて生活していましたが、1936年、MoMAで開催されていた「ダダ・シュルレアリスム展」を見て感動し、自分の進むべき道を確信します。シュルレアリストと交流する中、後に夫となるマックス・エルンストと出会い、その環境からタニングはシュルレアリスム作家とみなされることが多いですが、60年に及ぶ長い芸術人生の中でシュルレアリスム風の作品を描いていたのは1940年代だけで、50年以降は独自の絵画スタイルを発展させています。

1955年には突然絵の傾向が変化し、鏡を割ったような抽象的表現になっていきます。1965年頃になると以前のスタイルに回帰するとともに、レースや毛皮を使ったオブジェ制作にも取り組みます。1997年には87歳にして「花」シリーズを描き上げます。代表作として知られているのは1942年に描かれた自画像「誕生日(30歳の自画像)」で、マックス・エルンストはこの絵に心を奪われタニングとの結婚に至ったそうです。

 

▼公式サイトはこちらから
https://www.dorotheatanning.org/

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