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ARTIST/ART

ニーノ・ミーヨーリ
Nino Migliori
1926年-

リアリストでありながら止まらない実験家であり写真家のニーノ・ミーヨーリは1926年イタリアのボローニャに生まれました。

彼は1948年頃から写真を撮り始めました。彼は非常に美意識の高いイメージの写真を撮ることに専念しただけでなくオフカメラでの実験に集中する暗室の研究にも力を注ぎ、当初から彼の作品は 他とは比較できないものでした。彼は長年に渡りアマチュア写真界との様々な接触を開発しました。1940年代からは 酸化やパイログラム、イドログラムなどの技術を用いて実験的な研究を始めましたが、ピンホールやクリシエ・ヴェールなどの他の技術も取り入れていました。
1950年代には 彼は身近な人々やその生活を記録したイメージを撮影し、それらはその後『Gente dell’Emilia(エミリアの人々)』や『Gente del Delta(デルタの人々)』などの作品集にまとめられました。1956年彼は カンパーニアやバジリカータ、カラブリアなどイタリア南部を巡る旅に出ました。ミーヨーリは屋外での集合的ポートレートのやり方を実験し、当時イタリアや外国の写真家たちが掘り下げていたリアリティの解釈において、独自の解決策を確立しました。彼はアマチュア分野での活動も続け、イタリア国内外の展覧会やフェスティバルで賞を受賞しています。また彼はパルマ大学の写真部門の科学委員会のメンバーとして 熱心に実験活動を続けました。そして1986年からは様々な学校や美術館で教えることに力を注いできました。

2006年からはルーメン・シリーズに取り組んでおり、『by candlelight(キャンドルの明かりで)』で実現したように 非常に革新的な作品を発表しています。彼は『Terra incognita(未知の土地)』でこのサイクルを始め、『Lo zooforo del Battistero di Parma:パロマの洗礼堂のゾオーフォロ(人獣帯状装飾)』など、現在も継続しています。2016年にはエミリアの芸術家の保護と工場を目的とし、ニーノ・ミーヨーリ財団が設立されました。2017年、ミーヨーリはアカデミア・クレメンティーナよりアカデミック・オブ・オナーに選出されました。最近ではニューヨークのメトロポリタン美術館に作品の一部が収蔵されました。

1950年以降 彼はイタリアを始め、ベルギー、スペイン、フランスなど世界中で多くの展覧会を開催し、また長年に渡り彼の作品を使用した多くの出版物が制作されています。写真とアートの間での迷走の先駆者である彼は、常に深さと複雑さの触媒としての表面から出発し、目に見えない次元の探究を通して新しいイメージを生み出しています。古来より伝わる写真の倫理観に深く根差した信仰心を持ちながら、ミーヨーリは写真言語の表現の可能性をますます押し上げ続けています。

▼公式サイトはこちらから
http://www.ninomigliori.com/

▼ニーノ・ミーヨーリ財団公式サイトはこちらから
https://fondazioneninomigliori.org/en/homepage/

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