ネイサン・パディソンは、1983年生まれ、独学で作品を制作するオーストラリア人アーティストです。

彼の作品には、ティラノサウルス、ユニコーン、馬やトラなどの動物や有名人などをモチーフにして、彼の内面を何の抑制もなくエネルギッシュに作品に投影しているのが特徴です。

この素朴で大胆な作風はパディソンが尊敬するバスキア、ピカソ、サイ・トゥオンブリーなどの作品を連想させます。

｜遊び心あふれる言葉遣い
ネイサン・パディソンは、作品の中の文字やタイトルで、遊び心のある言葉遣いをしているのも特徴です。例えば、2匹のトラがいる作品のタイトルは『Too Thai Gauze』で、文字通り解釈すれば「タイのガーゼ過ぎる」と言いたいところですが、Two tigersという音声に似せた言葉で構成されているようですね。

また、このタイトル『Unique Corns Cool Are』は、「ユニークなとうもろこしはクール」と文字通り読んでしまうと笑ってしまうところですが、実はこちらはユニコーンがモチーフの作品なのです。
このようパディソンの作品はイメージだけでなく文字でも楽しめるものとなっています。

日本ではまだ知られていないアーティストですが、自国のオーストラリア各地、欧州、アジアの都市で個展やグループ展を開催するなど、これから注目のアーティストです。