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ARTIST/ART

ピエール・スーラージュ
Pierre Soulages
1919年-

ピエール・スーラージュはフランスのアンフォルメル、アメリカで出現した抽象表現主義、その両方に関連して語られつつ 独自の道を歩みフランスで最も成功した現存するアーティストです。主に、大きな刷毛で塗られたボリューム感あふれるブラッシュストロークの、黒い作品で知られています。クルミの果皮を原料とした褐色の塗料などを用い、一貫して「黒」を探求し続けるスーラージュは『黒と光の画家』と呼ばれています。徹底して「黒」でありながら、同時に「光」そのものを作品の構成要素とし、彼の絵画はすべて「光」を捉えることに関するものなのです。

スーラージュはフランス中西部アヴェイロン県ロデズに生まれ、古代ケルトの巨石文化の遺跡やロマネスク建築の寺院に囲まれて育ちました。第二次世界大戦後パリにアトリエを構え、1947年にアンデパンダン展で初の展覧会を開催しました。また、彼は舞台美術のデザイナーとしても働いていました。1940年代から1970年代にかけて「黒」は徐々に彼の絵を征服してゆきますが、この頃には主にオーカーやブルーなど微妙な色のヒントも取り入れていました。1979年に 生涯にわたるシリーズ『Outrenoir』を開始し、彼の美学は劇的にモノクロに移行してゆきました。

歴代フランス大統領がアトリエを訪れるほどの国民的芸術家であるスーラージュ、2019年には1960年作の絵画が960万ユーロ(約11億7000万円)で販売され、現役のフランス人画家の中でも最高額の記録となりました。2019年12月から 2020年3月、フランスのルーヴル美術館サロン・カレにて 100歳を迎えたスーラージュの大規模な回顧展が開催され話題となりました。存命中のアーティストがルーヴル美術館で個展を開催することは極めて稀であり、マルク・シャガール、パブロ・ピカソに次いで スーラージュは史上3人目の現代アーティストとなりました。

▼公式サイトはこちらから
https://www.pierre-soulages.com/

▼スーラージュ美術館サイトはこちらから
https://musee-soulages-rodez.fr/

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