フランシス・アリス
Francis Alÿs
1959年−
フランシス・アリスは1959年ベルギーに生まれ、現在はメキシコを拠点に活動するアーティストです。ベネツィアで建築を学んだ後、1986年にメキシコに移りアーティストに転向すると、都市の中を歩き回ることで社会に潜む問題を捉え、映像、写真、パフォーマンスなど様々な表現手段を用いて、現代社会の寓意に満ちた作品を制作しています。
作品の多くはアリスの生活するメキシコの社会問題や政治的問題を扱っていますが、その表現は詩的でウィットに富み、その卓越した表現力は国際的に高く評価されています。代表作には砂塵を巻き上げる竜巻の中にカメラ片手に突入し撮影する「トルネード」、朝から晩までメキシコシティの街中で巨大な氷を溶けるまで押し続ける「実践のパラドクス1(ときには何にもならないこともする)」、ジブラルタル海峡で行なった巨大プロジェクト「川に着く前に橋を渡るな」などがあります。ドグメンタ、ヴェネツィア・ビエンナーレなど数々の国際展の参加経験を持ち、日本でも2013年に東京と広島で巡回展が開催されています。
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https://francisalys.com/