フランソワーズ・ジロー
Françoise Gilot
1921年−
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フランスワーズ・ジローは、1921年にフランスで生まれた画家です。幼い頃から絵画を通じて自己表現をし、5歳の時には画家になることを決意します。画学生時代にピカソに出会うと、その後10年にわたり共に暮らします。「ラ・ファンム・フルール(花の女)」と称された美しく聡明な彼女は、ピカソが愛した多くの女性たちの中でただ一人、反旗を翻し彼を捨てた存在でもあります。その上「画家同士の結婚はうまくいかない」と言われていますが、ジローはピカソという強烈な個性を持つ巨匠と生活を共にしながら自己を保ち作画を続けていたのは驚異的です。
日本でのジローの評価は恋多きピカソの愛人の一人という地位にとどまり、作品が紹介される機会は少ないものの、その画面には彼女の人生と希望が満ち満ちて、大変見ごたえのある作品を生み出しています。その証拠にピカソの元を離れた後、マティスの流れをくむ彼女の穏やかな抽象画は注目され、活動の場は英米にも広がっていくのです。1940年〜50年代のエコール・ド・パリと現代アメリカの架け橋となった作品の数々は、アメリカとヨーロッパの多くの美術館に常設され、また著名なコレクターの所蔵ともなっており、100歳を目前にした現在でもニューヨークとパリを拠点に精力的に活動しています。
▼公式サイトはこちらから
http://www.francoisegilot.com/