ヘンリー・テイラー
Henry Taylor
1958年−
ヘンリー・テイラーは1958年にアメリカ・カリフォルニア州に生まれ、現在はロサンゼルスを拠点に活動するアーティストです。家族や仲間といった身近な人物から、アフリカ系アメリカ人のミュージシャン、スポーツ選手、活動家などの有名人に至るまで、様々な人の姿を描くことで知られています。また自身の過去の悲劇的な出来事や、黒人に対する構造的な抑圧の様相といった題材もしばしば登場し、その作品にはテイラーが被写体に対して抱く尊さが表現されています。深遠で批判的な社会的感覚を保持しつつ官能的で活気に溢れ、大胆かつ愛に満ちた作画のスタイルは、ブルース・ミュージックと等価であると表現されることもあります。
画家になる前には10年間精神科技師として勤務し、合間には患者の肖像画も描いていたというテイラー。父親が画家ということもあり、彼の筆を見て育ったことが画家を目指す、また画家になってからのインスピレーションの一端となっているようです。これまでにMoMAやMOCAなどで個展を開催したほか、2017年にはホイットニー・ビエンナーレ、2019年にはヴェネツィア・ビエンナーレに出展するなど、その人気と知名度は着実に上昇しています。
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