ベルナール・フリズ
Bernard Frize
1954年−
ベルナール・フリズは1954年、フランス・サン=マンデに生まれた画家です。1970年代半ば、絵画が時代遅れであると見なされた時期に、「平らな表面、四角いキャンバスといった厳しい制限の中でも、絵画はまだまだ新しい世界を提示することができる」と、現在に至るまで絵画の可能性を拡張し、その美を探究し続けています。「計画と実行の絵画」として知られるフリズの作品は、事前に色や刷毛の種類、描き始める位置、他のアーティストとの協働など綿密に計画を練り、その計画を厳密に実行しながらも偶然性をもたらすことを特徴としています。色相をまんべんなく使い、絵具同士を編み物のように重ねて描いたミニマルな抽象画は、サイケデリックな輝きを放っています。そして平らなキャンバスの上で、絵の具をたっぷりと含んだ刷毛が互いにぶつかり合って混じり合い、時にひだにも見える錯覚をもたらします。
フリズは2015年にベルリン芸術アカデミーよりケーテ・コルヴィッツ賞を受賞しており、審査員らから「フリズは現代における絵画的抽象化の前進と絵画的表現並びに構造のトポロジー(位相幾何学)の発展において、盛大現の知的素養とともに懸命に努力している」と評価されました。フリズの作品はテート・ギャラリー、やポンピドゥ・センターなど、世界45以上の美術館に収蔵されています。
▼公式サイトはこちらから
http://www.bernardfrize.com/