ポール・ゴーギャン
Paul Gauguin
1848年−1903年
ポール・ゴーギャンは1848年、二月革命最中のパリに生まれました。フィンセント・ファン・ゴッホと並び、それまでの印象派とははっきりと異なる実験的な色使いが特徴の後期印象派の画家として代表的な存在です。またクロワゾニスムと綜合主義によって新たな表現様式を確立し、ピカソやアンリ・マティスといったのちの前衛美術家や近代美術に大きな影響を与えました。
世界各国を航海したゴーギャンは南国への憧れを抱き、ヨーロッパ文明と「人工的・因習的な何もかも」から脱出するべくタヒチへ渡ります。するとそのプリミティヴな美に影響を受け、滞在中に『イア・オラナ・マリア』など数々の傑作を生み出しました。