マリノ・マリーニは 独創的で具象的な馬や騎馬像の彫刻で知られるイタリアの彫刻家です。また彼は、侘しい表情や抽象化した顔が特徴的で表現力豊かな胸像や、繰り返しモチーフとしている乗馬する姿を描いた絵画作品でも有名です。
マリノ・マリーニは1901年イタリアのピストイアに生まれ、フィレンツェのアッカデミア・ディ・ベッレ・アルティ (Accademia di Belle Arti di Firenze)で絵画を学びました。その後1922年頃から彫刻に専念し始めました。彼はエトリアル美術やアルトゥーロ・マルティーニの彫刻に影響を受けました。
1929年にはミラノ近郊モンツァにあるScuola d’Arte di Villa Reale(Royal Villa Art School)の教授としてマルティーニの後を継ぎ、1940年まで務めました。この頃マリーニは頻繫にパリに旅をし、ジョルジョ・デ・キリコやマッシモ・カンピーリ、フィリッポ・デ・ピシスやアルベルト・マニェッリらと出会いました。その後 戦争をきっかけにスイスに移住した後、アルベルト・ジャコメッティやジェルメーヌ・リシエ、フリッツ・ヴォトルーバらと出会い、ヨーロッパで最も先進的な芸術の実態に触れる機会に恵まれました。1936年にはローマ・クアドレンナーレで賞を受賞しました。1938年にメルセデス・ペドラッツィーニと結婚し、1940年にはミラノのブレラ美術学院で彫刻の教授に就任しました。
戦争が終わるとマリーニはミラノに戻りアトリエや教育も再開し、その後はミラノに永住しました。そしてマリーニは1980年に亡くなりました。
1988年フィレンツェに彼の作品を収めたマリノ・マリーニ美術館がオープンしました。日本では、神奈川県相模原市の「光と緑の美術館」でも彼のコレクションを見ることが出来ます。
▼マリノ・マリーニ美術館 (ムゼオ・マリノ・マリーニ Museo Marino Marini)公式サイトはこちらから
https://museomarinomarini.it/en/
▼財団公式サイトはこちらから
http://www.fondazionemarinomarini.it/