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ARTIST/ART

マルコム・モーリー
Malcolm Morley
1931年―

マルコム・モーリーは、20世紀後半から21世紀初頭にかけて国際的に活躍した画家、フォトリアリズムの先駆者の一人として、またその枠を超えた表現の変遷によって現代絵画史に大きな足跡を残しました。1931年イギリス・ロンドン生まれ、1958年にアメリカへ移住。以降、ニューヨークを拠点に活動。

1960年代、モーリーは写真や印刷物をもとに、グリッドを用いて緻密に描写する絵画で注目を集め、写真的リアリズムを絵画へと転換する革新的な手法を確立しました。しかし彼の関心は単なる再現にとどまらず、次第に絵画の構造や物質性、記憶や意識の歪みへと向かい、1970年代以降はより荒々しく、感情的で表現主義的なスタイルへと移行していきます。

船、飛行機、建築物、歴史的イメージなどをモチーフにした作品群は、秩序と混沌、写実と抽象、制御と偶発性がせめぎ合う独自の絵画空間を形成。その姿勢は、フォトリアリズムとネオ・エクスプレッショニズムを架橋する存在として、後続世代の画家にも大きな影響を与えました。

1984年にはヴェネツィア・ビエンナーレにて金獅子賞(絵画部門)を受賞。作品はテート、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、メトロポリタン美術館をはじめ、世界有数の美術館に収蔵。2018年没。マルコム・モーリーの作品は、現代絵画における「見ること」と「描くこと」の根源的な問いを、今なお強く投げかけています。

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