買いたい・探したい

ARTIST/ART

マーク・コスタビ
Mark Kostabi
1960年―

マーク・コスタビは、顔のないマネキンのような人物をシュールな風景や美術史のシーンの中に描いた作品で知られるアメリカのアーティストであり作曲家です。彼の作品は 自殺や愛、現代世界におけるテクノロジーの役割など 様々なテーマを扱っています。

1960年ロサンゼルスでエストニア系移民の家に生まれたコスタビは、フラトンにあるカリフォルニア州立大学で美術を学んだ後、1982年にニューヨークに移住しました。1980年代半ばにはイースト・ヴィレッジのアートシーンの中心的存在となり、現代アートの商品化についてのセルフ・インタビューを発表するなど、メディアで挑発的な人物像を展開しました。1987年までには 彼の作品はニューヨークのギャラリーで広く展示され、アメリカ、日本、ドイツ、オーストラリアでも重要な展示が行われました。
1988年にはマンハッタンに、多くのペインティングアシスタントやアイデアマンを雇用したアートスタジオ「コスタビ・ワールド」を設立し、世界的に報道され話題となりました。1990年代からはコスタビの作品はイタリア国内で広く展示され、1996年にはローマに第二の居を構え、ローマとニューヨークを行き来するようになり、イタリアのアートシーンでの存在感も飛躍的に高まってゆきました。

コスタビはアメリカのロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズの『Use Your Illusion』をはじめ、ラモーンズの『Adios Amigos』やジミー・スコットの『Holding Back The Years』、シーザーの『Holding Onto strings Better Left to Fray』などのアルバムカバーや、スウォッチの時計、アッレッシィの花瓶やローゼンタールのエスプレッソカップなど様々な商品デザインを手掛けています。また、エンツォ・クッキやアルマン、ハワード・フィンスターやポール・コスタビ、エンリコ・バイや日本を代表するアーティスト横尾忠則など、他のアーティストとの多くのコラボレーションでも知られています。
そして作曲家でもあるコスタビは ソリストとしてだけでなく、サックス奏者のオーネット・コールマンやドラマーのジェリー・マロッタ、ベーシストのトニー・レヴィンなど様々なミュージシャンと国際的にコンサートを行っており、彼の作った曲は 作曲家でピアニストのレイン・ランナップや指揮者クリスチャン・ヤルヴィ、ピアニストで歌手のデライラ・ガットマン、ヴァイオリニストのマーノ・マンニや エストニア国立交響楽団などにより演奏されています。

コスタビの作品は、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、プリンストン大学美術館、ニューヨーク近代美術館、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、メトロポリタン美術館、ローマ国立近代美術館、オランダのフローニンゲン美術館など多くの美術館のパーマネント・コレクションに収蔵されています。

コスタビはニューヨークとローマを拠点に活動しています。

▼公式サイトはこちらから
http://www.mkostabi.com/

一覧ページに戻る
お問い合わせ 資料請求