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ARTIST/ART

ユニザール
Yunizar
1971年―

ユニザールは、1971年にインドネシアの西スマトラ、タラウィで生まれ。ジョグジャカルタにあるインドネシア芸術大学(ISI)で美術を修め、1999年に卒業しました。彼は、卒業生たちと共に結成したアーティストグループ「Kelompok Seni Rupa Jendela(窓の美術グループ)」の創設メンバー、インドネシア現代アートにおける重要な転換期を牽引します。

表現と哲学

落書きやプリミティブアートに強く影響を受けたユニザールの作品。スマトラの森、蘭に囲まれた虎、馬、太陽の中のライオンといった現代社会の流行の影響を受けていない自然の要素が題材となり、素朴で力強い記号や文字のような「コレタン(Coretan)」(判読不能な線)」として画面を覆い尽くします。これは、政治的・社会的な大きな物語から意図的に距離を置き、日常の事柄や内なる感情の核心を捉えようとする「ラサ(Rasa)」(感情、知覚、判断を同時に含む全体を一度に知覚する行為)という哲学に基づくもの。彼の作品は、神話的でありながら自然で、人間存在の根源的な感情と、失われた理想的な世界を描き出しています。

近年の活動と国際的な評価

彼は、絵画、インスタレーション、そして2012年から本格的に取り組んでいる青銅彫刻など、様々なスタイルで作品を生み出しています。2021年ロンドンのフリーズ・スカルプチャー(Frieze Sculpture)に東南アジア出身のアーティストとして唯一選出、国際的な注目を集めたユニザール。2022年には、彼の長年にわたる作品を網羅した初の包括的なモノグラフ(作品集)『New Perspectives』が刊行、シンガポールとジャカルタで大規模な個展が開催。2023年には、アートフェア・フィリピンで特別個展を開催、精力的に活躍を続けています。

その作品がシンガポール美術館 (SAM)、上海の龍美術館(Long Museum)、日本のベネッセ アートコレクションなどの主要な美術館にコレクションされているユニザールは、現代アート界においてその地位を確立しています。

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