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ARTIST/ART

ヨハン・ヨンキント
Johan Jongkind
1819年−1891年

ヨハン・ヨンキントは1819年、オランダ出身の風景画家、版画家です。「現代風景画の父」と呼ばれ、クロード・モネの師匠のひとりとしても知られています。主題の多くはオランダとフランスの海洋景観や、パリのノートルダム大聖堂周辺とセーヌ川の様子で、屋外で水彩画を描き、そのスケッチをもとにスタジオで油彩を描く方法で制作していました。激しい筆の運びと強いコントラストを特徴とし、オランダ絵画の黄金期である17世紀の風景画家のように地平線を低くとり、空を広く大きく描き出しています。

青年期に学びとった的確なデッサン力や構図法、ハーグ派などのオランダ風景画の伝統に、戸外制作から生じる明るい色調と自由な筆触を統合させ、独自の緻密さをもった作風を作りだし、印象派の先駆者と位置づけられています。日本での知名度は弟子であるモネの方が圧倒的に高いですが、印象派の画家たちを支えた画家として忘れてはならない存在です。その作品はパリのオルセー美術館、アムステルダムのゴッホ美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリーなど多くの著名美術館に所蔵されています。

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