リチャード・アヌシキェヴィチ
Richard Anuszkiewicz
1930年−2020年
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リチャード・アヌスキーヴィッチは1930年、アメリカ・ペンシルベニア州出身の現代美術家です。クリーヴランド美術大学卒業後、イェール大学美術学校でヨゼフ・アルバースに師事したことに端を発して光学に興味を持ち、オプアートの創始者のひとりとして、また幾何学的抽象の代表的な実践者のひとりとして活動を始めます。
色彩の視覚的、そして心理的な共鳴を追求しながら知覚の本質に迫り、鮮やかで幾何学的な形がキャンバスから飛び出してくるようなオプ・アート作品を得意とし、代表作のひとつに「Deep Magenta Square」があります。この作品は対照的な色の関係性によって振動するような錯覚に陥る催眠的な構成で、「機械的な幾何学からロマンティックなものを作ることに興味がある」と語るアヌスキーヴィッチの集大成とも言える仕上がりとなっています。2020年に亡くなるまで数十年にわたりオプ・アートのスタイルで制作を続け、ベネツィア・ビエンナーレやドグメンタなどに出展し、作品は世界各国でパーマネント・コレクションに収蔵されています。
▼公式サイトはこちらから
http://www.richardanuszkiewicz.com/