買いたい・探したい

ARTIST/ART

リチャード・ディーベンコーン
Richard Diebenkorn
1922年−1993年

1922年、アメリカ オレゴン州ポートランド生まれの画家リチャード・ディーベンコーンは、幼少の頃にサンフランシスコに移り、1940年にスタンフォード大学で絵画を学びました。20代から30代のはじめにかけては抽象表現主義の影響を受けて荒々しいタッチの抽象画を描いていましたが、1955年に画面構成を強く意識した具象画に取り組みます。その10年後にはアンリ・マティスの作品に多大な影響を受け、再び抽象画に戻ります。作風に変化はあれど、それまでに取り組んできたスタイルを土台として新しいスタイルに活かす形へと進化させ、作品は大変ユニークで独自の魅力に満ちています。

1967年から制作に取り組み、18年かけて完成させた「オーシャン・パーク」シリーズは、海や空の青、雲の白、植物の緑などアメリカ西海岸の景色を思わせる明るい色彩と、交錯する直線による画面構成が特徴的で、今では西海岸派を代表する画家として高く評価されています。抽象表現はその特性から暗くジメッとした印象がありますが、ディベンコーンの抽象画には湿度が低くカラッとし、空気が澄み、強い日差しが照りつける西海岸のイメージがそのまま表現されており、その色とりどりのバリエーションはずっと見続けていても飽きることのない魅力に溢れています。

 

▼公式サイトはこちらから
https://diebenkorn.org/

一覧ページに戻る
お問い合わせ 資料請求