買いたい・探したい

ARTIST/ART

リチャード・リンドナー
Richard Lindner
1901年―1987年

リチャード・リンドナーは 人物と機械的な要素を融合させた 奇妙でエロティックなポートレートで知られるドイツ系アメリカ人アーティストであり、アンディ・ウォーホルをはじめとするポップアーティストらに多大な影響を与えたことでも知られています。

彼の描く大胆な輪郭線とグラデーションのかかった色彩の広がりは、フェルナン・レジェを彷彿とさせます。1954年に描いた作品『Boy with Machine』は、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの著書『アンチ・オイディプス(1972年)』の表紙として使用されたことで有名です。

「芸術家は どうでもいいようなことに興味を持つ子供のままでいなければならない」

リンドナーは1901年ドイツのハンブルグに生まれ、家族は1905年にニュルンベルク市に移り、母親はコルセットのブティックを経営していました。若い頃 音楽の才能に恵まれていたリンドナーは、次第に視覚芸術に興味を持ち、1925年から1927年までミュンヘン美術院で学びました。そして1929年には大手出版社Knorr & Hirthのアートディレクターとなり、1933年まで務めました。
ユダヤ人の血を引くリンドナーは、1930年代半ばにナチス政権による逮捕を避けるため、パリに逃れました。その後1941年にニューヨークに移り『ヴォーグ』や『ハーパース・バザー』、『フォーチュン』などでイラストレーターとして活躍しました。1952年リンドナーは商業的な仕事を辞め 完全に絵画に専念するようになり、1954年に53歳で初個展を開催しました。また彼は ブルックリンのプラット大学やイェール大学で教鞭を執り、ハンブルグの絵画芸術アカデミーの客員教授を務めました。

リンドナーは1978年ニューヨークにて亡くなりました。現在彼の作品は、ニューヨーク近代美術館、ロンドンのテート・ギャラリー、マドリードの国立ティッセン=ボルネミッサ美術館などに収蔵されています。

▼公式サイトはこちらから
https://www.richardlindner.net/

一覧ページに戻る
お問い合わせ 資料請求